top of page

不同視(ふどうし)/不等像視(ふとうぞうし)


例) 右眼 S-6.00D 左眼 S-3.00D


角膜や水晶体の屈折力が左右眼で異なるために起こる屈折性不同視や、眼軸長(眼球の大きさ)の長さが左右眼で異なるために起こる軸性不同視があります。


🔵不同視をメガネで矯正した場合に起こる問題点🔵

➀不等像視 ②側方視におけるプリズム作用


不等像視検査のひとつに コの字テスト が挙げられます。

一番右のような、左右でコの字の大きさが異なり、差が5%を超えてくると複視を起こし、融像が困難になるといわれます。


プリズム作用は、レンズ正面視で光学中心を視線が通る時は問題無いが、側方視や上下に視線を動かした時に、左右眼で異なるプリズム作用が起こります。


例のような 右眼S-6.00D 左眼S-3.00Dのレンズを装用し、光学中心より10mm側方視したプリズム量は、

右 6プリズムB.O 左 3プリズムB.I が発生します。この状態で両眼視するためには、3プリズムの輻輳が強要されます。慣れに個人差はありますが、側方視や下方視した場合に眼精疲労を生じる場合があります。


慣れにくい場合の対策としては、強い方の度数を抑える方法が考えられます。矯正不足の問題は起こりますが、左右プリズム差と不等像視は軽減が見込めます。

コンタクトレンズを装用出来る方は、左右プリズム差が起こりにくいため、選択肢のひとつとして良いと思われます。


メガネ度数決定の際の装用テストで、どの程度の左右矯正で慣れられそうか、眼鏡作製技能士や視能訓練士と相談しながら決めましょう。







bottom of page