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遠用ビジュアルポイント測定

更新日:2月15日

メガネレンズには光学中心と呼ばれる、影響を受けずに最も度数効果が発揮できる部分が存在します


その光学中心から外れた部分を視線が通るとプリズムが発生、光は基底方向に曲がり始めます


【 プレンティスの公式 】

P(プリズム)=D(ディオプター)×h(偏位量cm)


度数が10Dの人で、光学中心から1mmずれた部分を視線が通ると・・

10D×0.1cm=1プリズム


1プリズムは像が1m先で1cm、10m先では10cmずれます


10Dの強度でなくても、5Dの人であればその半分ずれて見えます



このことから、メガネ装用者の視線と光学中心を合わせてレンズ加工することは重要であることが解ります。強度数の方ほど、少しのずれでプリズム量が多く発生します




メガネフレームのレンズ面は横から見ると前傾角がついています


この角度に応じて、視線が真っ直ぐ通るポイントに心取り点を設定します




【 測定方法 】

①遠用、常用、近用眼鏡など使用目的を把握し、お客様のメガネフレームをプレフィッティングします


②お客様に楽な姿勢で正面視してもらいます


③60cm~1m位の距離にお客様と向かい合い、お客様の目線に高さを合わせます


④データムラインを測るセントレーションゲージやレイアウトシールを使い、左右眼の瞳孔位置を確認。遠用ビジュアルポイントを決定します


⑤遠用(5°前傾角)であれば ➡ 遠用ビジュアルポイントより 2.2mm下を心取り点に設定

 常用(10°前傾角)であれば ➡ 遠用ビジュアルポイントより 4.4mm下を心取り点に設定

 近用(15°前傾角)であれば ➡ 遠用ビジュアルポイントより 6.7mm下を心取り点に設定

 累進(10°前傾角)であれば ➡ 遠用ビジュアルポイントを心取り点に設定










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