等価球面度数とは、最小錯乱円が網膜上に位置しており、焦線のブレが小さい状態といえます。
この特徴を利用し、決定度数として代用する場合があります。
本来は完全矯正値度数で決定したい場合であっても、装用してみると〖 掛けにくい 慣れにくい 〗など、乱視矯正レンズ独特である空間視の違和感(縦長、横長、斜め)を強く感じる方には、等価球面度数を代用する場合があります。
【 等価球面度数 = 球面度数 + 乱視度数÷2 】
例1:S-2.00D C-1.00D AX180°
➡➡➡S-2.25D C-0.50D AX180°
例2:S+2.50D C-0.50D AX90°
➡➡➡S+2.25D
例3:S+0.25D C-2.00D AX80°
➡➡➡S-0.25D C-1.00D AX80°(球面度数の符号が変わります)
のように乱視度数分を球面度数に置き換える方法です。
ただ、等価球面度数は〖 焦点 〗ではなく〖 焦線 〗であり、前焦線~最小錯乱円~後焦線に分かれるため、ベストな屈折矯正とは言えません。
あくまで代替案のひとつです。