子供の眼のピント調節力は、成人と比べると強いことが考えられます。
調節力をD(ディオプター)で表すと、子供は約10Dで、年齢と共に調節力は衰え、40歳で約4.5Dに。いわゆる老視反応が起こり始めます。
50歳で約2.5D 60歳で約1D 70歳でおよそゼロ になると言われています。
子供の強い調節力は、視力測定時に不安定な結果を及ぼす場合があります。視標を見る際、無意識にピント調節を行ない、遠視度数が弱めに、近視度数が強めになることがあります。
眼鏡店での測定では、この調節力介入の影響で、不正確なレンズ度数で決定してしまう場合が考えられます。
眼科での測定は、スポットビジョン(調節力の影響を受けにくい測定機)や調節麻痺の点眼薬を使用する場合もあり、正しい屈折状態で測れることが多いです。
診察時間にご都合が合わない場合も多いと思われますが、小、中学生のメガネ作製は眼科で視力測定され、眼鏡処方箋を発行後にお持ち下さるようお願い申し上げます。