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累進帯長の長さ

遠近両用や中近両用の累進屈折力レンズには、「累進帯長」と呼ばれる設計箇所が存在しております。


場所は遠用フィッティングポイント(瞳孔位置)から、近用度数測定位置の始まりまでの長さで、度数が変化しております。


遠近両用で累進帯長が長い設計は18mm、短い設計は9mmと、レンズメーカーによって様々な長さを揃えております。


長さを選ぶポイントは、

●下方回旋(視線移動)の大きさ

●側方部収差の大きさ

●中間度数の面積

●フレーム玉型の許容範囲

などが考えられます。



下方回旋(視線移動)は外眼筋の働きを利用する為、苦手な方も居ります。

累進帯長が長い場合は、近用度数部分に到達するまで大きな視線移動が必要になり、短い場合は少なくて済みます。

少ない方が楽な分、歩く際には近用度数部分が視界に入りやすく、側方部収差(不要な乱視度数)も大きくなるデメリットも考えられます。


初めての遠近両用レンズでしたら、長めの累進帯長で中間度数の面積を確保してみるのも方法です。

掛けたいフレームの玉型が上下幅の狭い形でしたら、近用度数面積を保つためにも、短い累進帯長を選択するのも良いです。


ハイグレードクラスほど1mmピッチで細かく選択可能です。


私たちメガネスタッフのフィッティング技術も影響しやすい内容です。ぜひ1級眼鏡作製技能士にお任せください。


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