(株)アイメトリクス・ジャパン参考画像
明視域とは、ピントが合う(現実的に鮮明に見えている)範囲を表わします。
調節域とは、遠点から近点までの範囲を表わしています。
両方とも似たような範囲のことを示しますが、遠視の眼は網膜後方に焦点を結ぶため、「眼後○○cm」という実在しない場所を表わし、明視域と調節域が変化します。
Aさん(30代) 近視-3.00D 調節力5.00D(裸眼)
明視域:遠点 眼前33cm~近点 眼前13cm
調節域:遠点 眼前33cm~近点 眼前13cm
明視域と調節域は同じで、33cm~13cmまでの範囲は自力でピントを合わせられます。
Bさん(50代) 遠視+1.00D 調節力2.00D(裸眼)
明視域:遠点 眼前∞(無限遠方)~近点 眼前100cm
調節域:遠点 眼後100cm~近点 眼前100cm
遠点表記が異なり、実際に見える明視域、∞(無限遠方)~100cmまでは自力でピントを合わせられます。
※無限遠方とは数km先も見える訳ではありません、概念で捉えてください。
以上のことから、
Aさんの眼は手元は見えても、33cmより離れている像はボヤけてしまう。
Bさんの眼は遠くは見えます(調節介入して網膜上に焦点が合います)が、100cmより近くはボヤけてしまうことが分かります。
そのためメガネレンズで矯正が必要になります。
近視や遠視の大きさで見難い距離も変わり、調節力は年齢に応じて減少します。
メガネを新しくする際は、現在ご使用の度数でどのような場面(どの距離)で不便を感じているかを、是非とも教えてください。